金属プレスの曲げ中、曲げ半径が小さいほど、曲げ部品の外層に受ける引張応力が大きくなります。曲げ半径がある程度まで小さいと、曲げられた部品の外側にひびが入りやすくなって廃品ができます。この現象を「曲げ割れ」といいます。板材が破壊されない条件で部品内表面に曲げられる最小の円角半径は最小曲げ半径rminであり、rmin/tは材料の限界曲げ変形の程度を反映している。設計および実際の生産では,曲げプロセスは最小相対曲げ半径(rmin/t)でしばしば決定される。
以下、金属プレス部品の曲げ割れを制御する措置を見てみます。
- 1、表面品質がよくて、欠陥のない材料を採用する。もしブランチに欠陥があったら、曲げ前に掃除してください。でないと、曲がった時に欠陥のところでひびが入ります。
- 2、比較的脆い材料、厚さ及び冷作硬化の材料については、加熱曲げの方法を採用するか、或いは先に焼鈍して材料の塑形を増やしてから曲げする方法を採用することができる。
- 3、より厚い材料の曲げに対して、構造が許可されれば、曲げた円角の内側で溝を開けてから曲げを行うことができます。
- 4、ワークの曲げ半径が最小曲げ半径より小さい。
- 5、屈曲線は材料の繊維方向に垂直である。
- 6、バリのある面を曲げ内側とします。様々な非常に複雑な因子の影響により,最小曲げ半径の数値は一般的に試験方法で決定される。